タグ: 児童発達支援

ゴールデンウィークの思い出と新たな気持ち

5月も中旬を過ぎました。
5月になるとすぐに大型連休がありました。
通称、ゴールデンウィークというものです。

今年は4月30日(火)から5月2日(木)までの3日間で有給を取得すれば最大10連休でした。
しかし、それは有給という制度のある大人の話で、有給なんてない子供たちは3日休んで3日学校に行って4日休むという、いわゆるカレンダー通りの日々を過ごしたことでしょう。

それでも後半は普段なかなかない4連休。
皆、色々な予定があったようです。
しかし、学校側も4連休ということで宿題を多めに出しているようで、連休前は皆必死に宿題を頑張っていました。

皆さんにとって、この連休は有意義なものになったでしょうか。
連休が明けた今、気持ちを新たに勉強頑張りましょう。

工作教室を開催しました

5月3日(金)、北栄教室で工作教室を開催しました。
作成したものは、このコラムで紹介した「吹きごま」「紙トンボ」そして傘入れのビニール袋を使った「飛行船」です。

どれも簡単なのですぐに完成させ、夢中になって遊び、もう一個作りたいとリクエスト。

材料費が安価なので、時間の限りたくさん制作に励んでもらいました。
元々この工作は特別支援学級を立ち上げる際に、学級のPRのために雨の日の休み時間に行っていたもの。
休み時間はLongでも20分しかないため、5分でできて遊べるものに絞って提供してきました。

こうして喜んで作り、遊んでくれると嬉しいですね。

ちなみに傘袋の飛行船は、千葉市科学館(きぼーる)の職員さんに教わったもの。
袋に空気を入れ、口を閉じてA4の上質紙をくるりと巻いてテープで止めただけですが、この紙の位置(おもり)をどうするかで、飛び方が全く変わってきます。
思ったよりも飛び、安全なのでおすすめです。

終了後、「もっとやりたい!」「次は何を作るの?」とうれしい声を聞かせてもらいました。

また機会があれば、ぜひやりたいですね。

ルールのある遊び

スマホアプリなど、デジタルゲームではルールは守らされるものです。
そもそもシステムの都合、破ろうと思っても破れません。
対戦相手はどこかのだれかで、良くも悪くも一期一会です。

アナログゲームは違います。
ずるをしようと思えばずるができます。
でも相手はいつも顔を合わせる仲間です。

ずるをしたり八つ当たりしたら、きっと仲間からひんしゅくをかいます。
だからぐっとこらえて、自分の意志でルールやマナーを守ることが求められます。

コミュニケーション能力はもちろん、
感情をコン
トロールする力を身につける練習にもなります。

eスポーツも楽しいですが、是非アナログゲームにも参加してくださいね。

スライム作りのイベントを行いました

4月29日(月・祝日)にスライム作りのイベントを行いました。
ディスカッションのSST(ソーシャルスキルトレーニング)チームの考案の企画です。
子ども達が「スライム作りをやりたい」ということで企画をし、今回行いました。

当日の参加者は小学生6名、ボランティアの高校生2名、参観の保護者の方でした。
5年生の生徒がチーム分けや、作り方の説明、下級生と一緒に協力してスライム作りを行いました。
他の高学年の生徒も下級生にやさしく教えたりしてくれました。

材料の量を調整したり、混ぜ方を変えてみたりなど、試行錯誤をしながら、赤、青、茶色、水色、黒など様々なスライムを完成させました!
みんなとても楽しそうに取り組んでいて、私もとても嬉しく思いました。

ボランティアで来てくれた高校生の方、ありがとうございました。

また、みんなが楽しみながら学べる企画が出来ればと思います。

親子イベント「進路選び説明会」を開催しました

4月29日(月・祝)に北栄教室にて、親子イベント「進路選び説明会」を開催しました。

「高校には、どんな種類があるの?」
「特別支援学級に在籍しているけど、やっぱり特別支援学校に行くべき?」

結論から申し上げると、高校にも全日制、定時制、3部制、通信制など、それぞれのスタイルに合わせて、さまざまな種類があります。
また、学校によって異なりますが、特別支援学級に在籍していても上記の選択肢を選ぶこともできます。

選択の機会は、平等です。
今回は、そんな中学卒業後の選択肢についてそれぞれのメリット・デメリットについてお話し、そして、ご希望の方へ向けて個別相談会を行いました。

一生に一度の大切な選択ですので、この機会を大切にしていただきたいと思います。

この進路選び説明会は、基本的に年2回開催しています。
今回参加できなかった方も、次回ぜひご参加ください。

「たし算すごろく」で楽しく計算を

Mさんはたし算が得意です。

そのため、学習ソフトの「ランドセル」の中にある「たし算すごろく」を行いました。このすごろくはまずスタート地点の0から始めます。数字ルーレットを回し、出た数字と0をたし、その数字のところまで進みます。

そのあと、また数字ルーレットをまわし、自分のいる地点の数字が表示されるのでその数字とルーレットの数字をたし、答えが正解の場合には答えの地点まで進むことができます。

たし算が得意なMさんは、計算を正確かつスピーディに行うことができました。
その結果、ゴールの100まで素早くたどりつくことができました。

良かったですね。

 

より目の練習で本を読む力をトレーニング

ブロックストリングスという器具を使ったトレーニングを行っている生徒がいます。

ブロックストリングスとは、紐に3つのビーズを通したものを、目の前からまっすぐ遠くの方に構えて、手前、真ん中、奥の3つのビーズに焦点を合わせます。

焦点が上手に合っていると、より目をしたことで2つに見える糸の形が、ある決まった形にみえてきます。

両目で同時に物を見る機能、ピントを合わせの力、眼球をスムーズに動かす力、奥行きのある物体を認識する能力等を向上させてくれます。
学習では本読みの力とも関係します。

「あ、みえたかも・・・」

徐々に上達してき手いるようですね!
また次回もチャレンジしましょう!

消防署の見学に行きました

4/29(昭和の日)に入船教室と北栄教室で消防署の見学と地震体験、煙体験を行ってきました。

入船は、7名、北栄は3名が来てくれました。防災というと急に地震や火災が起きた時に訓練をしないと体が反応しないので、日頃からこのような訓練ができた方が危機感が持てるように、と思い企画しました。

子ども達はとても熱心に消防署の方の話をよく聞き、しっかりと参加できました。

消防署の職員の方達の働く様子や、はしご車や救急車も見ることができました。管制塔の職員の作業をガラス越しに見たことはとても貴重な体験になったと思います。

好奇心旺盛な様子が見られ、緊張感を持ちながらの地震体験、煙体験をしっかりと取り組めていました。

帰りはとても満足したようで、素敵なイベントとなりました。

昔の遊び

入船教室では密かに流行っている遊びがあります。

大人には懐かしい(?)お手玉やけん玉、ヨーヨー、風船です!

休憩時間になるとお手玉を手に取り上手く投げられるように練習する子どもが居たり。
けん玉の持ち方をスタッフに教わり、どうにか上手く球をお皿の所に乗せようとしたり。

ヨーヨーを巻き上げるのに必死になっている子ども、上手く糸を巻けないので「巻いてー」とスタッフの元に来る子ども。

風船を上手く打ち合う子ども達…。
皆それぞれ、昔の遊びを楽しんでいます。

昔の遊びに共通するのは、全て全身をくまなく使うこと。
例えばけん玉もヨーヨーも膝の屈伸を無意識にしていたり。

今はテレビやパソコンなどのゲームで遊ぶ子ども達が増えました。
昔は(だいたい30年以上前です・・・。)学校が終わると一度家に帰って、荷物を置いて近くの公園や学校に集合して夕方まで鬼ごっこをしたり、縄跳びや鉄棒なんかもした記憶があります。
テレビゲームが出来たのはちょうど小学生の頃だったような…。

とにかく、今は環境的な事や防犯の側面から外で遅くまで遊ぶ事が少なくなりました。
そのため、鍛えられるのは頭と上半身。
下半身を使う事が少なくなりました。

お手玉、けん玉、ヨーヨー、風船投げ、全て全身を使う運動でもあります。

入船教室でする事は主に勉強です。

頭を使う勉強も大事ですが、生徒の子ども達には体も心も頭も元気な大人になって貰いたいと願っています。

数と計算

個人面談を実施していて、保護者の方から上がってきた
「不安なこと」の中に、算数(数学)に関するものがいくつかありました。
多いのが「計算をするのに指に頼っている。」ということ。

これについて、少しだけ考えを述べさせていただきたいと思います。

計算(足し算や引き算)の初歩に指を使うことは珍しいことではありません。
むしろ、量→数の懸け橋として有効なものと言えるでしょう。
指は(当たり前ですが)片手に5本ずつ、両手で10本あり、2ケタの数を知る上で大切な存在です。ただ、指での計算の弊害は「数え足し」になってしまうことにあります。

数には「集合数」と「順序数」の2面があります。同じ「5」という数字でも5という集合体の数なのか、5番目という意味なのか、異なる性格となります。指での計算は後者の意味合いが強い。「3+5」でも3本の指と5本の指を合体させて答えを出すか、先に3を出してそれに5を増やしていくかで答えは同じでも意味が異なってきます。

お判りいただけると思いますが、数え足しでは大きな数の計算やかけ算では役に立ちません。やはり量として数を捉えられるようにするべきでしょう。

そのためには、量を「5」でまとめる「10」でまとめるといった概念を形成していくことが大事となります。
具体的な操作活動などを通して、数の概念を作り上げ、それを頭の中で操作できるようにしていきたいですね。