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水無月について

早いもので5月も終わり、6月に入りました。
6月は別名「水無月」。

つい先日も、「梅雨時で雨がいっぱい降る月が、なぜ水のない月って書くの?」と質問されました。
確かに不思議ですね。

答えをご存じの方も多いと思いますが、(私も高校の古文で習いました)、水無月の「無(な)」が「の」にあたる連体助詞だという説。
水が「無い」わけではなく「水の月」であることを意味する、という説です。
梅雨明けにあたる陰暦6月が、田に水を引く時期であったことから「水無月(みなづき)」と呼ばれた、という解釈です。
簡単に言うなら、「水のない月」ではなく、「水の月」といったところでしょうか?
水田は日本人が古来より最も目にしていた風景なので、それに基づいた表現だったのかもしれませんね。
田植えの時期まで水田に水を張ることはないので、古来の人々は「いよいよ米作りが始まる。」と胸を躍らせていたのかもしれませんね。

この水無月と似た言葉に「神無月」が挙げられます。
よく、出雲大社に神様がみんな集まってしまうから神無月。といった話を聞きますが、これはどうやら後世の作り話のようです。
神無月も水無月と同様に、無しは「の」の意味です。つまり神様がいない月ではなく、「神様の月」なんでしょうね。
他にも意外な意味や読みがあるので、興味を持たれた方は調べてみてください。