今年は閏年(うるうどし)で、先週は四年に一回の2/29がありました。
せっかくですので、カレンダーにまつわる話をいくつかご紹介。
「なぜ、2月は28日(今年は29日)までしかないの?」とよく子どもに聞かれます。
長い話になってしまうのですが、元々カレンダーは3月から始まり、1月と2月は合体して「なんにもない月」だったのです。
その証拠が10月を示す「October」という単語。
ご存知のように八本足の生き物が「オクトパス」であるようにOctoberとは「8番目の月」という意味。
3月から数えるとそうなりますね。
昔の暦は農家のためのものであり、種まきも収穫も殆どない冬の1、2月は暦は必要なかったのでしょうね。
これを1年は1月から始まり12の月にすると決めたのが、かの有名なジュリアス・シーザー!
よってこの暦を「ユリウス暦」と呼びます。
その時シーザーは奇数の月は31日偶数の月は30日と定めたのですが、
これだと1年が366日となってしまうため、新しく出来た2月は29日とし、閏年の年だけ30日になるようにしたのです。
ところがシーザー亡き後に皇帝となったアウグストゥスは、自分の生まれた8月が小の月であることを嫌がり、
8月以降は偶数月を大の月にしてしまったので更に1日足りなくなり、またもやしわ寄せが2月に来てしまったわけです。
これを考えると2月がちょっと可愛そうになりますね。
ここで教室で話して子どもたちが驚いたカレンダーの不思議を少しだけご紹介。
まず、昔からの行事の日である3月3日(ひな祭り)、5月5日(こどもの日)、7月7日(七夕)は全て同じ曜日です。
これはどんな年でも変わりません。
また、奇数の月日だけではなく、偶数の4月4日、6月6日、8月8日、10月10日、12月12日は全て同じ曜日です。
ちなみに今年は木曜日です。
これも毎年変わりません。
ぜひお手元のカレンダーで確かめてくださいね。