元特別支援学級担任のつぶやき③

前回のブログ(元特別支援学級担任のつぶやき②)の回答編(?)です。

この問題は、なぜか算数素学が得意な人ほど悩む傾向にあるようです。
それは問題文の中に要らない情報が紛れ込んでいるから。

宿主が5000円支払い、仲居さんが2000円着服したあたりは重要そうに見せかけて実は何にも意味をなさないデータなのです。
宿代に焦点を当てるならば、
  正規の宿代     若者の数   返金分    実質支払い          
(10000円) ×(3人)ー(3000円)=(27000円)

支払い分に返金分を合わせると
 (27000円)+(3000円)=30000円
何も問題はありません。

宿のサービスに焦点を当てるならば、
  サービス    着服      若者に返金           
(5000円)ー(2000円)ー(3000円)  
こちらも返金と着服分を合わせると、5000円となり、問題ありません。

つまり2つの問題を混ぜてしまうと応えに行きつかなくなるのです。
自分の求める答えに対して、どのデータを使うべきなのか、という目も育んでいきたいですね。

また面白い問題を見つけたらブログにアップしていきたいと思います。