「コグトレ」への取組とその後

教室でコグトレという認知機能を高めるトレーニングをしています。

コグトレは、2020のベストセラーにもなった、
宮口幸治(2019).『ケーキの切れない非行少年たち』.新潮新書
で紹介されているトレーニングです。
どのような目的で行われるか、
以下、本の内容一部を抜粋・要約して書いてみました。

ーーーーーーーーーーーーーー
鬼ごっこが始まったところに来たら、
普通、周囲を見渡して「あ、鬼ごっこか」となる。
しかし、そうではなく「自分を嫌って逃げた」と思い込んでしまう。

認知機能の未発達が原因で、
世界が歪んで見えている可能性がある。
私たちと同じようにものごとをとらえていないのかもしれない。

非行少年をみていくと他にも・・・

「ケーキを3等分に」と、お願いしても、
半分にしたところで「うーん」と、固まってしまう。
3等分ができない。

また、
簡単な計算ができない、
字が読めない、
住んでいたところも答えられない、
ということも。

反省も難しい。
非行少年は、反省を「しない」のではなく、
反省が「できない」可能性が高い。
反省をするには、何が悪かったのかを理解する力が必要だから。

非行にはしってしまったのは、
柔軟な思考ができずに、
他に選択肢が思い浮かばない結果、
「お金がない→人から盗る」
となってしまったのではないか。

では、どうすればいいのか?

心理士にみてもらって「ソーシャルスキルが課題だ」となったら
考え方を修正していく、認知行動療法がとられることがある。

しかし、これも認知機能に一定程度の力があることが暗黙に前提となっている。

他に支援の方法として、
「苦手なことをそれ以上させない。良いところを褒める。」
はどうか。
しかし、またどこかで同じ問題に直面してしまう。
問題の先送りになって、
根本の治療にはならない。

やはり、あれこれと支援を行う前に、
土台となる認知機能を高めるトレーニングが必要なではないか。

学校の勉強でもそう。
漢字ができなければひたすら漢字の練習をさせる
計算ができなければひたすら計算ドリルをやらせる
とうことがあるかもしれないが、
計算や漢字とい行った学習の下には
「写す」、「数える」といった土台があり
そこをトレーニングしないと子供は苦しいだけなのでは?

そこで、認知機能の5つの要素(記憶、言語理解、注意、知覚、推論・判断)
を育てていく方法をとってみると、目に見えて改善するケースがあった。

認知トレーニングは、英語でコグニティブトレーニング。
これを略して、コグトレと呼び、1回5分程度でできるものとして・・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

毎回、コグトレが好きでトレーニングを積極的に行ってくれる子がいます。
始めは初級編のもので頑張っていましたが、気づくと最初に想像していたより、
はるかに難しいものができるようになっています。

コグトレがどれくらい役に立っているかは、簡単に比較ができないので難しいですが、
直感的に苦戦すると思われた
「平行四辺形の高さを選ぶ」
といった問題は、この前スラスラとできていました。

コグトレ自体が「僕の得意なもの」となり、今は自信をもって、トレーニングに取り組めています。
引き続きいろんなトレーニングを行っていきましょう。