気持ちの数だけ、ことばがある~【北栄教室】

うれしかった
ほっとした
さみしかった

気持ちを表す言葉を1つ使って、一文をつくる課題に取り組んでもらっています。
こうした基本的な感情語からスタートし、

小さく笑った
声を出して笑った
肩を落とした
手がふるえた
目をそらした

といった、行動や身体反応を通して気持ちを表現する方法へと、段階に応じてチャレンジしています。

たとえば、
「高いステーキを食べられてうれしい」
といった食べ物に関する表現や、

「宿題のプリントの量に、言葉を失った」
と、情景が目に浮かぶような文。

さらに、
「その恐ろしい顔を見たくなくて、視線が宙をさまよった」
「その言葉を聞き、怒りがこみ上げてきた。だが、その後のことは覚えていない」

など、本が好きな生徒は、物語の一部を切り取ったような表現を書いてくれることもあります。

感情語彙の豊かさと、文章理解力や記述力の向上に因果関係があるかどうかは分かっておらず、現時点では「相関がある」という整理になります。
ただ、気持ちを言語化する力は、内省的な思考を促すことが分かっています。

「怒っている」だけでなく、
「イライラしている」「ムカついている」「不満だ」
といったニュアンスの違いを表現できることで、より適切な対人調整が可能になると言われています。
また研究では、感情語彙が豊富な子どもほど、他者の考えを理解する課題での成績が高いことも報告されているそうです。

国語力はもちろん、気持ちの微妙なニュアンスまで理解できるようになると、世界の見え方も少し変わってくるかもしれませんね。