「伝わる読書感想文」を書くポイントとは!?

読書感想文を書く際に役立つ、構成と書き方のポイントを整理しました。

1. まず読み方から:準備が感想文を変える
・読む前後の気持ちの変化をメモする
読む前に抱いた印象や期待と、読了後の気持ちのギャップを記録します。
心が動いた箇所に付箋&メモを感動した場面、驚いたシーン、共感した言葉などに印を付け、なぜ印をつけたのか理由も書いておきましょう。
・2回読むのが効果的
1回目は感情を素直に。2回目は目的意識を持って“心が動いた部分に注目して読む”と感想が整理しやすいです。

2. 文章構成:簡潔で効果的な型を使おう
□三部構成(学校スタイル)
はじめ:なぜその本を選んだか、第一印象を書き出す
なか:印象に残ったシーンや感じたことを詳しく書く。特に「自分との関わり」を織り交ぜると深まります
おわり:全文をまとめて、自分の意見や変化を再確認する

3. 実際に書くときのコツ
・論点を絞り込む
付箋を貼った場所の中から、特に印象に残った1~2点に絞って深堀りすることで、感想がぶれず読みやすくなります
・読む前→読む後、自分の心がどう変化したかを書くことで、論理が見やすく感動もしっかり伝わります
・批判と共感の両面から考える
登場人物や展開に共感できる点、反対や疑問を感じた点を両方書くと、文章に厚みが出ます

4. 書く前・書いたあとにチェックする項目まとめ
□テーマ チェックポイント
本の読み方 読む前と後に印象を比較してメモしたか?
感情の記録 心が動いた箇所(付箋・メモ)を残したか?
「はじめ/なか/おわり」を守っているか?
論点 感想・印象の根拠(例・理由)があるか?
深掘り 自分の体験や考えと結び付けて書いているか?
推敲や 声に出して読んで自然な流れになっているか?
タイトル 感想を反映したわかりやすい題名になっているか?

まとめ
読書感想文は「ただあらすじを書く」のではなく、自分の心の動きや考えたことを丁寧に書くものです。適切な構成を使い、印象に残ったシーンを深掘りすることで、読み手に伝わる文章になります。
特に、「読む前と後の変化」「印象に残った場面」「自分との関わり」を意識してみてください。それが感想文の中核になり、読み応えのある文章が仕上がります。