子どもたちが“先生”になる場所―妙典教室の学びと成長
妙典教室に新しい先生が着任しました。実際に新しい先生を目の前にすると、自分から話しかけられないお子さんも多くいますが、これはコミュニケーション力を育てる良い機会になります。
妙典教室では、先生との関わりだけでなく、子どもたち自身が「良き先生」になる環境づくりにも力を入れています。
その様子は、eスポーツや休み時間などに現れます。例えば、子どもたち同士で教え合ったり、交代の場面で上級生が下級生に優しく諭したりする姿が見られます。
私たち伸栄学習会では、学習の前提として、社会生活能力や日常生活スキル、社会性スキルといった“下部構造”の育成をとても大切にしています。妙典教室でも、こうした力を育てる活動を日々の中に積極的に取り入れています。
たとえば、「危険から身を守る」というテーマの一例として、ドアの開閉部分(蝶番)に手を入れないように伝えた際、ドアストッパーを設置するとすぐに子どもたちは関心を示しました。ある児童は鉛筆を使って距離感を測り、「ここに指を置いたら危ない」と自ら考えていました。その姿を見て、「この子は、きっと他の子に危険を伝えられる良い先生になる」と感じました。
子どもたちが互いに学び合い、自分の身は自分で守る。良いことは素直に褒め合い、間違いは冷静に注意し合う。
そんな関係性が築けると、次のステージである学習面にも集中できる子どもたちへと成長していくと、私たちは信じています。