「できた!」を育てる時間 〜SST(ソーシャルスキルトレーニング)の取り組み〜

今回は、私たちの事業所で行っている SST(ソーシャルスキルトレーニング) の活動についてご紹介します。

SSTとは、子どもたちが「人との関わり方」や「自分の気持ちの伝え方」など、社会で生きていく上で必要なスキルを学ぶ時間です。

■ 今日のSSTのテーマ:「お願いの仕方を練習しよう!」
今日の活動では、「○○してほしい」と伝えたいとき、どんなふうに言えば相手が気持ちよく聞いてくれるかを、ロールプレイを通して学びました。

活動の流れはこんな感じ:
絵カードを見ながら、「お願い」の例を紹介
「パソコンをやりたい」「順番を代わってほしい」など、よくある場面を想定しました。

スタッフとロールプレイ
「ダメって言われたらどうする?」「ほかにどう言えばよかったかな?」など、やりとりを実際にやってみました。

ふりかえりタイム
「言えた!」「ちょっと恥ずかしかったけど頑張った」など、それぞれの子どもが感じたことを共有しました。

■ 子どもたちの反応
最初は恥ずかしそうにしていた子も、友だちのやりとりを見るうちに、「やってみたい!」と前に出てきてくれました。

ある子は、普段はスタッフに頼ることが多いのですが、今日は自分で友だちに声をかけることが出来て、大きな成長を感じました。

■ SSTで大切にしていること
・無理にやらせない
・小さな「できた!」を一緒に喜ぶ
・成功体験を積み重ねる

子どもたちが「人と関わるって楽しい」「伝えていいんだ」と感じられるように、安心できる関係の中で進めています。

■ 保護者の方へ
SSTの内容は、おうちでも実践できます!
「貸してって言えたね、すごいね」「今の言い方、やさしかったね」と、ちょっとした場面で声をかけてもらえると、子どもたちの自信につながります。

最後に
日々のSSTの積み重ねが、子どもたちの未来につながると信じて、これからも丁寧に関わっていきます。