好ましくない行動を減らすには、どうしたらよいか?
好ましくない行動を減らすには、どうしたらよいか?と、考えることがよくあります。
その答えの1つが、
「好ましい行動に注目して、それを増やすこと。そうすれば自然と好ましくない行動は減っていく」
ということ。
先日ペアレントトレーニングの研修を受けてきて、印象的だったことの1つです。
しかしそうは言っても実際、“つい”できていないところに、目がいってしまいますよね
また、以下のような問いがありました。
「登校前に部屋での着替え。いつも遅いし、たいていパンツ一丁で遊んでいる。
しかし、今日見に行くと、着替えはじめていた。
ただ、ボタンは掛け違っているし、オモチャもちらかっている。
このとき、どう声をかけますか?」
私は解答欄に目をやりながら、
「できているところに注目して、声をかければいいんでしょ・・・」
と思いつつも、
もし実際その場にいたら、
「あと、そのおもちゃも片付けといて。」
「ボタンがちがうよ」
とか、口からもれてしまいそうです。
そこで、好ましい行動に注目するためのヒントが、いくつか紹介されました。
定番は除外して、以下に簡単に書いてみます。
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①期待値を25%に
時々、瞬間的に発生する「ものすごくできた」の100点満点を基準にして褒めない。
子どもの最低限できるところから、ちょっと頑張った25%くらいのところで褒める。
②繰り返し
語尾を下げて繰り返す。言い間違いは、言葉を修正・プラスして繰り返す。
不適切な言動はスルー。
例)これは列車だよ→これは列車なのね
クレヨンにかいた→クレヨンでかいたのね
電車ビューン→電車がはやいね
効果:子どもの話を聴いていることを子供に示す
・子どもの発語力があがる
・子どもに会話のリードをとらせる
③まね
子どもがやっているのと同じことをする。その中で、仲良く遊ぶ方法を教える。
例)青いブロックを使う→青いブロックを使う
ガッツポーズする→ガッツポーズする
一人だけでおもちゃを使っている→〇〇さんが使い終わるのをまつね
効果:遊びのリードを子どもにとらせる
・大人が子どもの活動を認めていることを示す
・子どもの他の人と上手に遊ぶ方法を、伸ばす
④行動の説明
子どもを主語にして実況。想像や質問を加えず、見たままを説明する
例)〇さんが粘土を丸めています
〇さんが赤い積み木をのせました
〇さんは水色のクレヨンで何かを描いています
効果:関心があることを示す
・語彙と概念を教える
・子どもの作業への集中力が高まる
出典:加茂登志子(2020)1日5分で親子関係が変わる!育児が楽になる!PCITから学ぶ子育て 小学館
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私は④の「実況」があまり聞いたこともなかったので好きです。
好ましい行動のみに注目して声をかけるには、練習が必要だとのことでした。
よく「観察」して、好ましい行動を1つでも多くひろいだしていければと思います。