元特別新学級担任のつぶやき②
前回に引き続き、「さんすう」について少し書かせてもらいます。
かつて算数が全く分からなくなった3年生の子を指導したことがあります。
4桁のたし算は出来る、かけ算九九も完璧に覚えているとお母さんは訴えていましたが、じゃあどこから理解出来ていないのか探ってみる事にしました。
すると「どっちがおおきい?」のあたりから全くつかめていなかったことが明らかになりました。
そこで「大きさ比べ」の段階に戻って、少しずつ進めて行くことにしました。
その他の子でも表された数字がどんな意味を持つのかわからなかったり(「5」でも5個なのか、5番目なのか、集合数を表しているのか)、引き算の求残と求差で混乱していたり、つまづく原因は本当に様々何だなあと驚くばかりでした。
多くの人がすいすいと越えていく壁を上手く超えられず、それを周りに伝える事が出来ない子どもたち。
私たちはそれを的確に捉えて、対処出来るようにしていきたいと感じています。
少し話が固くなったので、算数の問題を一問。
3人の若者が旅に出かけ、宿に泊まりました。宿代は一人1万円。
3人は計3万円を仲居さんに渡しました。
仲居さんがフロントに持って行くと宿主が今日は50周年記念日だから5千円サービスと言い出し、仲居さんに持たせました。
持って行くときに5千円だと3で割り切れないからと、そのうち2千円を自分の懐に入れ、3千円(一人当たり千円)を渡しました。
ここからが問題です。
若者たちが最初に払ったのが一人10000円×3で30000円。
その後1000円戻ってきたので一人9000円。つまり3人合わせると9000円×3=27000円
仲居さんが懐に入れたのが2000円。
合わせると27000円+2000円=29000円。はじめは30000円あったはず。
足りない1000円はどこにいってしまったのでしょう?
答えは次回のブログで!