行徳でつく除夜の鐘ー新年にむけて思うこと~【妙典教室】

12月に入って間もない頃、児童の送迎中に「除夜の鐘」の話題になりました。  
「除夜の鐘は、煩悩の数だけつくんだよ」と伝えると、子どもから「ぼんのうってなに?」という素朴な質問が。  

どう説明しようかと考えたものの、すぐに分かりやすい言葉が思い浮かばず、  
「人の欲とか、よくない考えのことかな…」と、少し曖昧な答えになってしまいました。  

翌日、小学生向けの国語辞典で【煩悩】を調べてみると、なんと掲載されていませんでした。  
代わりに【除夜の鐘】を調べてみると、「人の迷いの数だけ鐘をつく」という説明が書かれていました。  
なるほど、小学生にはまだ難しい言葉なんだな、と改めて感じました。  

行徳には、実際に除夜の鐘をつくことができるお寺があります。  
私も数年前、寒さに耐えながら並んで鐘をついたことがあります。  
百八つあるといわれる煩悩――さすがにすべてを思い浮かべるのは難しいですが、  
新しい年を迎えるにあたり、今年できなかったことを少し振り返り、  
来年挑戦したいことを心に思いながら鐘をつくのも、素敵な時間になるのではないでしょうか。

それぞれのご家庭での年末年始の過ごし方は様々だと思いますが、皆様がよい年を迎えられますよう願っています。